2012年4月28日土曜日

国家一種 法律、経済の対策

国家一種 法律、経済の対策

国家一種 法律、経済の対策について参考書などの勉強方法も含めて

合格するために求められること、やっておいたほうがいいこと

などアドバイスをお願いします。







予備校利用なら予備校の方の指示通りにやり、予備校指定のテキストなどで自学自習に努めれば合格します。

以下では独学の場合(法律職を前提)を記したいと思います

①法律・経済科目

・基本的に解ったことはすぐに過去問をやって知識の定着を図ってください。鉄則です。選択法律科目の過去問は「コンプリート」シリーズ(Wセミナー)をやりましょう。国際法は過去問500位しか思いつきません。

・判例百選と重要判例解説の過去3年分は必携。過去問の解説を読むときは必ず判例六法か公務員試験六法を参照しながらやってください。

<憲法>

・芦部信喜「憲法第4版」(岩波書店)を基本書として読み進めます。憲法九条のあたりは論述試験には出ないのでさらっと読む程度でOKです。統治の部分が薄いので、野中・高橋・中村・高見「憲法Ⅱ」(有斐閣)を購入して補足的に読みましょう。

・参考書としては、郷原豊茂「郷原豊茂の憲法まるごと講義生中継」(TAC出版)を読みます。尚、決定版の方は論述の解説が無いのでお薦めしません。なくてもいいのなら決定版でもかまいません。

・過去問は「国Ⅰコンプリート憲法」(Wセミナー)を購入してください。



<民法>

・民法は暗記科目ではありません。数学的思考に近いものがあります。この点を念頭に学習しましょう。

・川井健「民法入門」(有斐閣)を基本書として読み進めます。しかし、これだけでは国Ⅰ最終合格はしんどいので(特に論述)、内田貴「民法」Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ(東京大学出版会)を読みましょう。但し債権のところは通説とは異なる論を展開されているので注意が必要です。

・参考書としては郷原豊茂「郷原豊茂の民法まるごと講義生中継」Ⅰ・Ⅱ(TAC出版)を読んでください。著者の講義と全く同じ内容が記載されておりわかりやすかったです。但し、家族法の記載がないのでそこは上述の基本書で理解できるかと思います。

・過去問としては郷原豊茂「郷原豊茂の民法過去問まるごと講義生中継〈1〉総則・物権編」(TAC出版)、郷原豊茂「郷原豊茂の民法過去問まるごと講義生中継〈2〉債権・親族相続編」で十分です。



<行政法>

・判例・語句の定義・条文をしっかりと覚えましょう。

・基本書としては、橋本博之・櫻井敬子「行政法」(弘文堂)を使用します。宇賀克也「行政法概説」1・2・3(有斐閣)は前述の本を読んだ後に読みましょう。内容が難しいので、ある程度理解してからでないとしんどいです。しかし、論述対策をする上では少なくとも1と2は、必携といえます。総務省(自治系)を受けられるのであれば、3も読みましょう。塩野宏「行政法」Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ(有斐閣)でもかまいませんが、初学者にはしんどいです。

・参考書としては、渡辺一郎「国Ⅰバイブル行政法」(Wセミナー)がいいでしょう。択一から論述まで完璧です。

・過去問としては「国Ⅰコンプリート行政法」(Wセミナー)をやってください。



<刑法>

・基本書としては、西田典之「刑法総論」、「刑法各論」(弘文堂)を使用します。

・参考書としては、郷原豊茂「郷原豊茂の刑法まるごと講義生中継」(TAC出版)を使用します。

・読み方は、参考書を先に読んで基本書を読み、過去問をやるという形を取ります。この方が、不必要な議論をとばすことができます。



<商法>

・商法は主に会社法だけやっておけば十分です。

・基本書としては、神田秀樹「会社法」(弘文堂)を読みましょう。



<労働法>

・判例をひたすら押さえましょう。

・基本書としては菅野和夫「労働法」(弘文堂)を辞書代わりに過去問をやってわからへんところを読んでください。



<国際法>国際法・・・以下ILと呼ぶ。

・現代ILと伝統的ILの違いと転換点を後述の参考書で押さえてください。

・勉強の仕方は参考書を読む→基本書を読むという順番でやってください。

・基本書は杉原高嶺他「現代国際法講義」(有斐閣)を使用。

・参考書は伊藤真他「公務員試験対策1冊で合格シリーズ7国際法」(弘文堂)を使用



<経済>

・式、図解、説明はセットであることは経済学の常識なのでこれを念頭に学習してください。

・平野真武「ミクロ経済学のまるごと講義生中継」(TAC出版)とTAC公務員講座編「マクロ経済学のまるごと講義生中継」(TAC出版)を読んでください。

・過去問はスーパー過去問ゼミ2をやりましょう。

・財政学については日本の財政を読んでください。



②合格するために求められること

面接試験はとても重要です。

よって、このあたりの対策は現職人事が書いたシリーズを読んでいただければ解ると思います。

私から申し上げるとすれば、公務員に求められているものは何なのかをしっかり考察することが大切です。

そして社会のことがわかっていなければ役に立ちませんので、日経新聞、日本の論点を読んでおきましょう。

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