公務員試験にむけて
現在とある公立大学の二回生なのですが、来年に公務員試験を受けるのでそろそろ勉強を始めようかと思っています。
とりあえずは地方上級と国家公務員Ⅱ種を目指すことにしたのですが、一体何から手をつけたらいいのかイマイチよくわかりません。
法学部ですが法律がどうも苦手で手を出しづらく、一般教養も範囲が広くて頭を抱えています。
そこでお聞きしたいのですが、公務員試験を受けた方、もしくは受けるつもりで勉強している方は一体どれから手をつけはじめましたか?参考までにお聞きしたいです。
効率よく知識が定着するように勉強しましょう。
<法律>
憲法及び民法を同時進行で進めます。まずは基本書を読み進めましょう。そして、読んで分かったことはすぐに過去問で試して理解を深めましょう。憲法が終われば行政法に移行します。行政法は基本書だけでなく判例百選及び公務員試験六法に載っている判例を”全て”つぶしましょう。
(基本書の例)
・憲法:芦部信喜「憲法」(岩波書店)、高橋和之他「憲法Ⅱ」(有斐閣)
・民法:川井健「民法入門」(有斐閣)→内田貴「民法Ⅰ」「民法Ⅱ」「民法Ⅲ」(東京大学出版会)
・行政法:藤田宙靖「行政法入門」(有斐閣)→櫻井敬子・橋本博之「行政法」(弘文堂)
(過去問集)
・「ウォーク問」(LEC)
・「セレクション」(Wセミナー)
・民法については郷原豊茂「郷原豊茂の民法過去問まるごと講義生中継〈1〉総則・物権編」「郷原豊茂の民法過去問まるごと講義生中継〈2〉債権・親族相続編」(TAC)
<経済原論>
ミクロとマクロについて勉強しなければなりません。ミクロから手をつけましょう。
経済の勉強のやり方は、式・図解・説明がセットで覚えないといけません。この点を意識して過去問を解くようにしてください。
マクロ経済学については一通り参考書を読んで二周目から過去問を解くとわかりやすくなると思います。感覚としては法律のパンデクテンに近いものがあります。尚、基本書は効率が悪いので予備校本をお薦めします。
(参考書の例)
・平野真武「ミクロ経済学のまるごと講義生中継」(TAC)
・TAC公務員講座編「マクロ経済学のまるごと講義生中継」(TAC)
・茂木喜久雄「らくらくミクロ経済学入門」(週刊住宅新聞社)
・茂木喜久雄「らくらくマクロ経済学入門」(週刊住宅新聞社)
(過去問)
・茂木喜久雄「らくらくミクロ・マクロ経済学入門 計算問題編」(週刊住宅新聞社)
・上述の本が終わったら、「スーパ過去問ゼミ2」(実務教育出版)
<教養>
数的処理・人文科学・社会科学・自然科学について対策しなければなりませんが、自然科学にあっては、何個かは捨ててもいいと思います。社会科学は専門の学系科目や経済・法律とかぶりますからそんなに心配しなくても大丈夫です。
よって、数的処理、人文科学は早くから手をつけないといけません。人文科学は世界史→思想→日本史→地理の順ですが、世界史をやりながら思想や地理と共通部分が出てくるのでそこは結びつけて勉強しましょう。数的処理は数的推理→判断推理→資料解釈でやりましょう。
(参考書の例)
・松本保美「理解しやすい政治・経済 改訂版」(文英堂)
・「高校これでわかる世界史B」(文英堂)
・「倫理資料集」(山川出版社)
・武井正明、武井明信「図解・表解地理の完成 新版」(山川出版社)
・井上満郎「理解しやすい日本史B 改訂版」(文英堂)
・「20日間で学ぶ物理・化学(数学)の基礎 改訂版」(実務教育出版)
・「20日間で学ぶ生物・地学の基礎 改訂版」(実務教育出版)
・畑中敦子「畑中敦子の数的推理の大革命!」(LEC)
・畑中敦子「畑中敦子の判断推理の新兵器!」(LEC)
・畑中敦子「畑中敦子の資料解釈の最前線!」(LEC)
(過去問)
・スーパー過去問ゼミ2
・ウォーク問
・セレクション
私は量の多い民法と出題数の多い数的から始めました。
苦手でもやらなければないので苦手な分野から始めて、時間をかけて勉強するのも良いのではないでしょうか。
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