2012年5月4日金曜日

裁判所事務官Ⅱ種について

裁判所事務官Ⅱ種について

今、普通私立大学の経済学部に通っている1年生です。



裁判所事務官Ⅱ種になりたいと思って知恵袋などでも色々調べたのですがイマイチ試験についてなどがわかりません・・・・。

よければ教えてください。ちなみにダブルスクールはまだ考えていません。





1、国家公務員Ⅱ種とまったく同じ試験内容なのか?

2、事務官になりたいが、公務員用の本などで勉強していいのか?(事務官用の本は少なく、公務員と試験内容が似ているので?)

3、どの本で勉強したらいいですか?

4、公務員Ⅱ種と併願するのは内容的に可能か?

5、とっておいたほうがいい資格などはありますか?

(ビジネス実務法務検定、法学検定、簿記、あと個人的にパソコン検定、ビジネス実務マナー検定、秘書検定はとりたいと思っています)





本当に基礎的なことばかりですみません。過去の質問も見ましたがよくわからなくて。

ひとつでもいいのでよろしくお願いします。







質問にお答えいたします。私は短大卒の者です。少しでもお役に立てていただけたらと思います。

1. 試験内容に関してですが国家Ⅱ種の教養試験は55問中45問解答で一般知能分野は必須解答、一般知識は30問中20問任意選択解答になっております。レベルは国税・労基より易しく、市役所より難しいものになってます。専門試験は16科目中8科目選択解答(80問中40問選択)です。科目は記載順に政治学・行政学・憲法・行政法・民法(総則・物権)・民法(債権・親族・相続)・ミクロ経済学・マクロ経済学・財政学、経済事情・経営学・国際関係・社会学・心理学・教育学・英語(基礎)・英語(一般)となっております。また科目ごとに特徴があって、経済学は地方上級より易しく、行政系は地方上級より難しくなっています。論文試験は、作文試験と違い、資料や時事問題などに関して解釈した上で自分の意見を記述しなければなりません。ですから、対策本で練習することなどが必要です。(裁判所事務官Ⅰ・Ⅱ種や防衛省Ⅰ・Ⅱ種はホームページに論文試験の過去の出題例が数年分載っていますよ。)これは裁判所Ⅱ種も同じことです。

裁判所事務官Ⅱ種の教養試験は裁判所事務官Ⅰ種と共通です。40問必須解答です。レベルは国家Ⅱ種と同じくらいのものと考えていただいてかまいません。ただ選択肢の論点とか傾向が独特なので注意が必要です。専門試験は40問中30問解答です。憲法7問・民法13問は必須解答で経済理論10問と刑法10問はいずれかを選択することになります。憲法・民法は国家Ⅰ種・国税の問題がある程度解ければ問題ないと思います。ですが刑法は毎年傾向が変わるそうなので、地方上級の問題のみならず、国家Ⅰ種法律・労基の問題も解いておくべきですね。経済理論は国家Ⅱ種と地方上級の問題が解ければよいでしょう。ただ、計算問題の比重が大きいです。専門記述についてはあまり詳しく知りません。

2.裁判所事務官は公務員ですよ。裁判官とか判事とかなら話が別でしょうけれども。実務教育出版とかTAC出版などの書籍を購入してみましょう。TACは毎年11月くらいに裁判所事務官Ⅱ種の過去問題集が発売されます。3000円前後で手に入ります。4.併願についてです。受験先は質問者さんの好みですので、どこでもいいわけですが職種はできればそろえるべきですね。事務系だけとか、公安系だけとか(裁判所Ⅱ種は明らかに事務系ですけど)ですから国家Ⅱ種も併願可能です。ただ国家Ⅱ種を併願するなら勉強の重点を国家Ⅱ種に置くほうがその他の併願がしやすくなります。

主な併願例(21年度の日程による)

0503 国家Ⅰ種法律

0510 東京都Ⅰ類B事務・特別区Ⅰ類事務・警視庁職員Ⅰ類事務・東京消防庁職員Ⅰ類事務

0517 国立大学法人等職員事務

0523 国立国会図書館Ⅱ種・衆議院Ⅱ種

0531 裁判所事務官Ⅱ種

0606 参議院Ⅱ種

0614 国税専門官・労働基準監督官・防衛省Ⅱ種・東京都Ⅰ類A

0621 国家Ⅱ種行政

0628 地方上級・市役所A日程

0726 市役所B日程

0920 市役所C日程

0927 地方中級9月タイプと事務系のみでも様々です。

資格は、通常の事務系でも簿記は有効だと思います。 以上です








裁判所事務官ではないので、「たぶん」という範疇でお答えします。



基本的には国家公務員Ⅱ種と同じ勉強でいいと思います。

併願は国Ⅱと日程が重ならなければ可能です。

試験内容については、試験案内を確認して下さい。

出題範囲が書かれています。

が、大きく変わることはないと思います。

出題数についてはばらつきがある可能性があります。

合格に有利になる資格は特にないと思います。



ちなみに…

国家公務員には、一般職と特別職の2種類があります。

一般職公務員は普通に思いつく官庁、文科省だとか国交省だとか…に勤務する公務員、

特別職公務員は裁判所や防衛省などに勤務する公務員をいい、その違いは一般職向けに定められた各種法律(給与や休暇、服務規律関係についての定め)を適用するのが適当かどうかで一般職と特別職に分かれるようです。

※詳しくは国家公務員法第2条にその規定があります。



これが、試験とどう関係あるかといいますと、一般職に属する国家公務員の採用試験は人事院による統一試験、特別職については各官庁が独自に試験を行うという点です。

裁判所事務官Ⅱ種採用試験 や 防衛省職員Ⅱ種採用試験、なんかがあるのはこのためです。

ついでにいうと国家公務員Ⅱ種試験とは人事院が行う(一般職に属する)各官庁の統一試験の名称です。



ということで、○○(省)事務官Ⅱ種採用試験といっているかぎり、その試験内容に大きな差はないと思います。

事務官の採用試験で、Ⅱ種(=大卒程度)なわけで、採用される官庁が違うだけですから。

ただし、裁判所という官庁の性質上、出題数の違いはあるかもしれません。

(例えば経済の出題が少なくて、法律関係の出題が多いとか…)

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